文学
北國文華秀作選

北國文華秀作選

 北國新聞創刊125年と季刊誌「北國文華」復刊20年を記念し、北國文華に掲載された随想などをまとめた単行本です。
 1998(平成10)年夏の復刊第1号から2018年春の第75号までの中で、選りすぐった31人による随想、インタビュー、対談を収録しています。
 作家の五木寛之氏は、インタビューで「金沢は下山の先進地」とし、頂上に向かう時代から「下山」の時代に入った今の日本社会にとって、見事に成熟した明治以降の金沢がその手本になり得ると指摘しています。作家の渡辺淳一氏は「恋愛小説こそ小説の王道」をテーマに、男と女の間にある理屈では説明のつかない感情、虚構にリアリティーを持たせる恋愛小説の難しさを力説し、恋愛の二文字を入れた島清恋愛文学賞の意義を強調しています。
 各界の第一人者による深い洞察と示唆に富んだ提言は、ふるさとのこれからを考えるヒントを与えてくれます。五木、渡辺氏以外の掲載者は次の各氏です(敬称略)。
 仲代達矢、曽野綾子、村松友視、篠田正浩、森田芳光、朝原雄三、中島誠之助、西村賢太、磯田道史、安部龍太郎、津本陽、小和田哲男、井沢元彦、城山三郎、瀬戸内寂聴、阿久悠、永六輔、三國連太郎、板橋興宗、立松和平、山折哲雄、日野原重明、李登輝、梅原猛、竹内宏、佐伯彰一、渡部昇一、瀬島龍三、緒方貞子
  • 北國新聞社 編
  • A5判、512ページ 定価1,650円(税込)
  • ISBN978-4-8330-2140-1 C0095

冊 
買い物カゴを見る