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黎明期の異国見聞録

黎明期の異国見聞録

元県立歴史博物館長の徳田寿秋さんが、維新期に欧米に雄飛した先人の気概に触れてほしいとの思いから、1869(明治2)年夏に渡欧した金沢藩士の伍堂卓爾(ごどうたくじ)と清水誠がつづった見聞録を解説しました。
 伍堂は石川の医学発展に貢献した医師スロイスをオランダから招聘し、道中での出来事を「伍堂卓爾一世紀事」に残しています。「日本マッチ産業の父」としても知られる清水は、横須賀の造船所にいた技師がフランスに帰国する際に同行し、各地での体験を「仏蘭西遊国日記」に書きました。難読な見聞録が書き起こされているほか、現代語訳も収録されています。
  • 徳田寿秋
  • 四六判、250ページ 定価1,650円(税込)
  • 978-4-8330-2311-5