加賀百万石・郷土史
回想の中谷宇吉郎

回想の中谷宇吉郎

 雪国生まれの「雪博士」、中谷宇吉郎の没後55年を記念して発刊しました。
 加賀市片山津に生まれ旧制四高、東京帝大を卒業し、北海道帝大で人工雪を作って世界に知られた偉業と、多芸多才の人となりを家族や関係者の証言でつづっています。
 現在、芸術家として活躍している中谷博士の次女芙二子(ふじこ)さんが父との共通の「聖地」グリーンランドの名を冠した「霧の彫刻」展を、東京・銀座で開いたプロローグからスタートします。東京・原宿にあった中谷邸が移築された大分県由布院温泉に在住する、おいの健太郎・次郎兄弟が伯父への思い出を述懐しています。
 1〜4章では、生い立ちから、寺田寅彦博士や茅(かや)誠司元東大総長との出会い、雪の結晶を分類して雪のできる仕組みを解明し、人工雪作りに成功した節目を詳述。関係者の回想の文章とともに振り返ります。最後の5章では、雪の科学館とゆかりの地を紹介しています。
  • 北國新聞社出版局 編
  • A5判、一部カラー184ページ 定価1,650円(税込)
  • ISBN978-4-8330-2130-2

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