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続 学歴じゃないよ人生は

続 学歴じゃないよ人生は

 10年前に刊行された岩本さん自伝の「続編」です。昭和20年代末、米軍試射場をめぐって繰り広げられた内灘闘争が、後に内灘町長となる著者の原点だったと告白。第1章を「わが青春の内灘闘争」と題し、愛惜を込めて時代の空気を証言します。
 1953(昭和28)年夏、著者は接収に反対して、権現森に座り込み、「ひとつ、日の丸むしろ旗 ふたつ、舟小屋で座り込み ホヤ、ホーヤ」という通称「内灘かぞえうた」を歌いました。「海を守り、人を守り、郷土を守る」。使命感をたぎらせました。
 14歳で漁師となりましたが、やがてタクシー会社の経営に乗り出して陸運局と対決。道路運送法違反の疑いで逮捕され、刑務所の窓ガラスに映る自分の姿に落涙したこともあります。
 1989(平成元)年に町長に就任すると、町の南北を直結する内灘大橋の実現にこぎ着けました。戦後という時代、紆余曲折をぐっと飲み込んで歩み抜いた83歳の男の記録です。
  • 岩本秀雄
  • 四六判、220ページ 定価1,019円(税込)
  • ISBN978-4-8330-2076-3

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