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足の裏で歩む

足の裏で歩む

 大乘寺や總持寺祖院の住職、曹洞(そうとう)宗管長などを務めた板橋興宗さんの随想。今年数え88歳の米寿を記念する著書で、半生の歩みから禅の神髄、仏の心を、板橋流のユーモアをちりばめて易しく説いた人生の道しるべとなっている。
 本書は、板橋さんがストレス社会に生きる現代人に向け、悩みや不安を解消し生き生きと過ごすこつを、読みやすい会話調でつづっている。
 「挫折なくして気づきもない」「人は底の見えない川を歩いている」といった味わい深い言葉や「ラクの中にダラクがひそむ」「ぬるま湯はすぐ風邪をひく」などの日常を顧みる人生訓が詰まっている。
 現在、板橋住職が修行僧30人と暮らす越前市の御誕生寺の様子や、境内で飼う猫たちの愛らしい写真を織り込み、ほのぼのとした板橋さんの語りと相まって心和む一冊となっている。
 好評につき増刷した。
  • 板橋興宗 著
  • 四六判、264ページ 定価1,320円(税込)
  • ISBN978-4-8330-1977-4

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