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百年のあとさき―「米澤弘安(ひろやす)日記」の金沢

百年のあとさき―「米澤弘安(ひろやす)日記」の金沢

 明治末から大正期の金沢で行われた習俗、娯楽、信仰、食など暮らし一般を著した。
 著者は元北國新聞記者。象嵌(ぞうがん)職人の米澤弘安が著した日記の中に、母親が孫の病気回復を願い日中、浅野川七つ橋渡りをしたとする記述を見つけ、今日の様相とまったく違うことから、他の部分も当時の北國新聞記事と照合するなど丹念に読み解いた。
 本文は「歯痛地蔵」「イタダキ」など約100年前の金沢を表す77のテーマに沿い、随筆風にまとめられている。 弘安や家族が頻繁に行った「霊場めぐり」「観音まわり」など庶民の楽しみやまちの様子も描かれている。
 今日では珍しい「乳袋(ちちぶくろ)」や箔屋さんの「石場」など著者自筆のイラストも添えられている。
  • 砺波 和年 著
  • 四六判、320ページ 定価1,760円(税込)
  • ISBN978-4-8330-1936-1

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