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暮らし12か月 女の心仕事

暮らし12か月 女の心仕事

 季節や暦、風習と深く結びついた昭和の金沢の暮らしが女性ならではの視点と滋味豊かな文章で描かれ、郷土の生活文化を伝える1冊となっている。
 1月から12月まで節句や旬の味、花、しきたりなどを話題に計96のエッセーを掲載した。
 へその緒を桐の小箱に入れて保存し、子供が生死の境をさまようような病の時に煎(せん)じて飲ませると助かるという言い伝えなどが、長年、民俗行事や慣習を丹念に調べた千代さんの豊富な知識を基に紹介されている。
 本書は1983(昭和58)年に初版され、同年、泉鏡花記念金沢市民文学賞を受賞した。郷土の名作を集めた「名著シリーズ」として発行した。
  • 千代 芳子 著
  • 四六判、328ページ 定価1,320円(税込)
  • ISBN978-4-8330-1921-7

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