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文化・民俗

金沢の工芸土壌−加賀藩御細工所の潮流− | ||
著者が金沢美大教授時代から約60年にわたり工芸に携わってきた蓄積をもとに、日本屈指の工芸都市金沢を築く源流となった藩政期の御細工所から現代までの郷土の工芸史を分かりやすく解説している。 9章からなり、武力から文化へ方向転換した加賀藩の文治政策の中で、工芸が茶道や能楽とどのように結び付き発展してきたかを、拠点となった御細工所の役割とともにひもといている。 明治期に一時、衰退したが、国の殖産興業政策に合わせ万国博覧会などで高い技能が認められて活路を見いだした経緯、さらに日本初の工芸技術学校(現・県工高)や金沢美術専門学校(現・金沢美大)の開設、戦後の美術振興をけん引した現代美術展についても考察を加えている。
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