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天下無双 平昭七 鍛造屋一代

天下無双 平昭七 鍛造屋一代

 平鍛造(たいらたんぞう)の創業者、平昭七氏(石川県羽咋市)の半生を描いた評伝。日本一の精度と評価を受けた大型鍛造リングの製造技術を武器に裸一貫から業界トップに駆け上がった足跡をたどるとともに、東京の工業地帯からあえて離れて帰郷し、日本のものづくり産業の屋台骨を支えた下請メーカーの矜持(きょうじ)を記す実録となっている。
 本書は第1章「弧高の技」、第2章「修羅のごとく」、第3章「鉄人の道」、第4章「奇跡の果て」で構成され、ベアリングの部品などを製造する鍛造業界の風雲児として一世を風びし、現在引退して無農薬農業に取り組む平氏の80年近くの来し方を追っている。
 自らの過去や鍛造技術についてこれまでほとんど明らかにしておらず、ベールに包まれていた平氏の生い立ちをはじめ、経験知に動物的な勘を生かして造る製造法、大企業との丁々発止の交渉などが本人や関係者の肉声を交えて描かれている。
  • 細井勝 著
  • 四六判、176ページ 定価1,320円(税込)
  • ISBN978-4-8330-1775-6

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